キウイのぬいぐるみは教室のアイドルになっている。

あれは卒業生からのプレゼントなんだって。

 

ジータに子どもが生まれたのを知った、かつての卒業生がくれたんだって。

ぬいぐるみをくれた子は、当時こう言ってったって。

 

「先生、英語習ったってイカと話せねぇべさ」

当時、漁師希望の彼は勉強しなかった。

 

やがて漁師になって家に来た彼がジータに言った言葉は、

「英語やっておけばよかったで」

 

「マグロ漁船に乗ってるけど、パソコンを使えないとだめ。

でも、パソコンには英語がいっぱい出てくる。

だから今勉強してるんだでぇ」

 

「先生、オラからのプレゼント。シドニーで買ったんだでぇ。子どもにやるわ」

 

乗った船がシドニーに寄ったので、そこでキウイのぬいぐるみを買ったんだって。

 

ジータは言ってるゴンゴン。

 

英語は何年経ってもなかなかうまく使えない。

「ポケトーク」という、代わりに英語を言ってくれる便利なものも出てきた。

 

でも、自転車や水泳同様、時間をかけて練習するとうまくなる。

英語も同じ。

 

コツは、「継続は力なり!」

 

自分の英語で外国人と話ができるのは楽しい。

勉強して5年、10年、20年経ったときを想像してほしい。

 

ジータは40才からスノボを始め、20年後の今、言われるんだって。

「なんでそんなに速く滑れるの?」

 

ずっと続けると、そこそこうまくなるらしい。

やってみてゴンゴン!